途中で休憩する
安全と準備

出発前の血圧・体調チェックが40代ライダーを守る

「気合で乗り切る」が通用しなくなる年代の現実

20代の頃は多少の寝不足や体調の優れなさも、気合ひとつで乗り切れていたという方は多いはずです。しかし40代を過ぎると、無理を重ねた翌日にどっと疲れが出るなど、体からのフィードバックが以前より正直になってきます。

ツーリング中の判断力や反応速度は体調の影響を大きく受けるため、若い頃と同じ感覚で臨むことが、かえってリスクを高めてしまうこともあるのです。若い頃の成功体験があるからこそ、この変化を素直に受け入れにくいという心理も、40代ならではの落とし穴だと感じています。

周りの同世代ライダーと体調管理について話してみると、同じような悩みを抱えていることに気づき、少し気持ちが楽になることもあります。

出発前の簡単なセルフチェック項目

そこでおすすめしたいのが、出発前の簡単なセルフチェックを習慣にすることです。睡眠時間は足りているか、体調に違和感はないか、血圧計があれば数値も確認しておくと安心材料になります。

前日の飲酒量や食事内容も、翌朝のコンディションに意外と影響してくるため、あわせて振り返っておくとよいでしょう。首や肩を軽く回してみて、いつもと違う張りやこわばりがないかを確認するのも、簡単ながら見落としがちなチェック項目です。

ほんの数分の確認作業ですが、この習慣があるかないかで、長距離を走った際の安心感は大きく変わってきます。

休憩を「サボり」ではなく「整備」と捉える発想

走行中の休憩についても、発想を変えてみる価値があります。休憩を単なる「サボり」と捉えるのではなく、体というエンジンの「整備」だと考えると、こまめに立ち寄ることへの抵抗感が薄れていきます。

1時間に1回程度を目安に休憩を挟むというルールを自分の中に持っておくと、無理をしがちな性格の方でも歯止めが利きやすくなります。休憩のたびに水分補給と軽いストレッチをセットで行う習慣をつけておくと、疲労の蓄積そのものを緩やかにできます。

無理をせず、体の声に耳を傾けながら走ることこそが、40代からのツーリングを長く楽しむための一番の秘訣だと思います。自分の体と丁寧に向き合う姿勢が、結果的に走れる年数を伸ばしてくれるのだと信じています。

無理をしない選択が、次のツーリングへの意欲をも守ってくれるのだと、年齢を重ねてから気づかされました。この小さな心がけが、これからも長くバイクと付き合っていくための礎になっていくはずです。